「碧~!! ありがとう! マジありがとぉ~!!」


嬉しそうにそう言ってくる律に、私は首をかしげる。


私、なんかやってあげたっけ?


「《バスデート》!!大成功だったよぉ!!」


あぁ、その事か。


自分の事で浮かれあがってしまい、すっかり律に提案した《バスデート》の事を忘れていた。


「そうなんだ、どうだったの?」


「あのねあのね! 移動手段変えただけでもう超新鮮!! 普段バスなんて乗らないでしょ? だから車内の雰囲気とかでかなり楽しくなっちゃって」