ドキン!


と、心臓が跳ね上がる。


キス……?


「碧から、キスしろ」


へっ!?


すぐるの言葉に、私は少し後ずさりする。


けれど、私の腰をしっかりと抱きしめていたすぐるが、すぐに引き戻した。


「付き合ってから1度も碧からしてないだろ」


「だって……それは……」


付き合った経験が1度もなかったんだもん、仕方ないじゃん!