すると、すぐるはベンチに座り、自分の前に私を立たせた。


身長差がグッと縮まり、私がすぐるを見下ろすようになる。


すぐるは自然と上目遣いになり、それがものすごく可愛い。


キス……したくなる。


キュンッ。


と、胸の奥が悲鳴を上げた。


「碧」


「な……に?」


「キス」


え!?