「じゃ、行こうか」


「えっ……すぐるっ!」


私の手を引いて、ホテル街とは逆方向へと歩いていく。


今度はなに!?


ズルズルと引きずられるがままについていくと、目の前に大きな公園が現れた。


私も、小さな頃はよくここで遊んでいた。


夏には、地域のお祭りもやっている場所だ。


「ここ……」


懐かしさに、目を細める。


遊具はペンキを塗り替えられていたけど、それ以外は何も変わらない。