ずるいよすぐる!!


「よし、じゃぁ決定! 恋愛ゲーム。ルールは簡単」


本気で落ち込んでいる私を尻目に、すぐるはルール説明を始めた。


「俺が命令することを、碧は次々にこなすだけ」


「へ?」


「ただし、それが出来なかったり、失敗したりすると、碧に罰を与える」


罰……。


その言葉に反応し、私は自分の首筋を抑えた。


一年前の、《罰》を思い出し、顔中がカッと赤くなる。