おなじみの私、山本碧。


17歳の高校2年生。


そろそろ灼熱地獄から解放されて、過ごしやすい時期がやってくる。


つまり、私とすぐるが付き合いはじめて、1年が経とうとしている。


2年に上がった記念として、私はスカートを前よりも短く、髪をほんの少しだけ染めていた。


親友の律も、それは同じ。


やりすぎなければ、校則にひっかかることもない。


それ以外は、何も変わらない日常だった。