「そう。いつもの道を、バスで移動するの。気分も変わるし、おもしろいかも」


興味を持ってくれたことにホッとしたのは……つかの間。


「はぁ? んな面倒なことするかよ」


すぐるはそう言って、大声で笑ったのだ。


な……なによ!


律はこの提案すごく喜んでくれたのに……!


『面倒なこと』その言葉に、私はすぐるのゲームを取り上げた。


「あ! なにすんだよ!」