「なんか面白いことねぇかなぁ」


そう言いながらも、すぐるはゲームから目を離さない。


そういえば、最近のすぐるは私と一緒にいてもずっとゲームばっかりしてる……。


最初の頃は、部屋に入るなり抱きついてきてたのに。


「あの……じゃぁさ」


「うん?」


「《バスデート》しない?」


「《バスデート》?」


ようやく、すぐるが顔を上げた。