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私はまずベッドの上を探し始めた。


この部屋の中ですぐるが一番よく使う場所が、ここだと思ったから。


カギをポケットに入れっぱなしにしてそのまま寝てしまい、いつの間にかなくなっていたとすると、枕の下なんかにあるかもしれないし。


そう思い、まずは枕を持ち上げてみる。


「ないかぁ」


呟きながら、枕をポンポンと叩く。


まさか、枕カバーに入り込んでしまうようなことはないと思うが、念のために。