☆☆☆

私が呼ばれて数分後家へつくと、すぐるは部屋の中をグルグルと歩き回っていた。


「……なに、してるの?」


「探し物」


「探し物? なにかなくしたの?」


そう聞きながら、私はベッドの上にカバンを置いた。


「車キー」


「車……?」


すぐるも私も、まだ免許を取れる年齢ではない。