「んで、結局断れなかったの?」


「うん……。やめちゃダメだって」


放課後、いつものマクドナルドでのこと。


私はすぐるとの《恋愛ゲーム》のことを律に話していたところだった。


律ははぁぁ~と大きなため息を吐き出して、「どうしようもないアホだね碧は」と呟く。


「そんなこと言ったって……」


「あのS王子の『コマ』だなんて、『奴隷』みたいなもんじゃない」