その数分後、六次元目の授業が始まっていた。


歴史担当の女の先生が入ってきたとたん、ジロジロとにらみつけられる。


この学校内じゃ一番、男女交際に対して頭の固い先生だ。


けれど、この先生だってすぐるが相手じゃ何もいえないハズだ。


そうとわかっているものの、つい視線をそらしてしまう。


私がいつまでも俯いていると、先生はあからさまな咳払いをし、黒板を叩いた。


「山本碧さん」


「はいっ!」