言った。言っちゃった。あたしだって全く脈ナシだと思ってたら、こんな無茶しない。でも千秋さんの姪っ子愛は方向転換できそうな気がするし?幼馴染みやら男友達とジレジレすれ違いの末、みんなハッピーエンド迎えてるし?(注:ベ〇ーズカフェ調べ)。

千秋さんは、大事な大事な姪っ子のあたしの気持ちをゼッタイ無下にできない。付け込むならそこしかない。もう押しまくって、すっぽり突き落とすカンジで!

ちょっと細めで、笑うと垂れる目が真ん丸になってる。息してる?大丈夫?千秋さん?もしもーし?

「えぇっと。もう一回言おっか?」

右の耳から入って左に抜けたっきり、戻ってきてないかもしれないもんね。

「もうずっと前から千秋さんのことが好きなの。千秋さんにフられたら一生独身って決めてるくらい好き。千秋さんはあたしをお嫁に貰ってくれますか?くれませんか?」

一緒に暮らし始めて15年。そろそろケジメをつける時がきたって思わない?・・・千秋さん。