ある日の学校


金石亮「はい じゃあ今日の授業は終了 古典の部分はよく入試にも出るからよく抑えておくように」

神林ゆり「はい 先生分かりました」

中谷由紀「はい 分かりました」


そして授業終わり

亮「とりあえず終わり何ていうかだいぶ学校マンネリ化だな」

ゆり「どうしたの?先生」

亮「いや なんでもないよ 神林こそどうした?」

ゆり「なんでもないよ先生に会いたかっただけだから」

亮「そっかまあそう思ってくれるのはありがたいな」

ゆり「あっ先生赤くなってる」

亮「気のせいだよ」

ゆり「もしかして私に会いたかった?」

亮「そんなことは」

ゆり「ええ会いたくなかったの?」

亮「答えにくい質問だな」

ゆり「男ならはっきりしないとだよまあ先生のそういう所 私嫌いじゃないし好きだよ」

亮「おお ありがとうな神林てかお前次の授業行かないとだぞ」

ゆり「ああそうだねありがとう先生」

亮「うん まあ頑張って」

他の先生「神林さん廊下走らないあとスカート丈短すぎます」

ゆり「すみません」


亮「(まさか生徒にあんなこと言われるとはな しかも神林に 成績優秀 この前の全国模試では10位以内 スポーツも得意 帰国子女で英語も得意 品行方正で優等生 セミロングの黒髪で笑顔も爽やか本当はこんなこと思うのは変だけどかわいい 完全に神林を気になってる いやただ目立つ生徒だからそう思ってるだけかもしれない とりあえず次の授業の準備を)」

2時間目

亮「(まあ 切り替えていこう ちょっと急がないと)あっごめん 神林?」

ゆり「ああ先生次うちのクラスだよね?ロッカーに辞書置いてきてしまって取りにいってた」

亮「そうだったんだな まあちゃんと用意しておけよ」

ゆり「分かったよ先生 てかまたこうして会えるなんて運命だね」

亮「たまたまだろ」

ゆり「そうかな?まさか私に会いたくてちょっと時間ずらしたとか?」

亮「本当たまたまだよ(ここまで言われるとなんか本当に気になるよ)」

ゆり「まあどちらでもいいけどさ てか先生ってさどんない人がタイプなの?」

亮「急だなうーん(なんか恥ずかしい質問)」

ゆり「私みたいな人?黒髪で 優秀で?笑顔とか?」

亮「何で頑張って先生の心読み取ってるんだよ」

ゆり「なんとなく?ああやっぱり図星だ」

亮「そんなことは(やばいこれだど)よし教室着いたぞ」

ゆり「楽しかったね一緒に歩いて」

クラスの同級生「えっ一緒に?まじ」

クラスがちょっとざわめきだした。

亮「いやその」

ゆり「みんな誤解しないでたまたま先生と行く途中にあって来ただけだから」

亮(神林サンキュー)



そして放課後

亮「(なんかだめだあまり授業をやるのに集中できなかったこんなんじゃだめだよなとりあえず教室見回りして職員室戻ろう)」


ゆり「あっ先生また会ったね」

亮「だな たしかによく会うね」

ゆり「うんうん ねっ先生ちょっと相談があるんだけど」

神林が突然金石の手をつかんだ。

亮「相談?(手まで握らなくても何俺嬉しがってんだよ)」

ゆり「うん ちょっと聞いてよ」

亮「分かったよ(まあ相談なら)」

ゆり「ありがとう」

亮「おおどんな相談?」

ゆり「あの私留学行こうと思っててさ」

亮「留学?突然だな」

ゆり「うん ずっと決めてたことでなかなか言い出せなくてさ 先生なら言いやすかったし 他の先生とか友達とかだといいづらくて」

亮「なるほどな いつ行こうと思ってる?」

ゆり「この夏から一年間行こうと思ってて」

亮「もうすぐだな」

ゆり「うん今はまだ5月だけど意外とすぐだし」

亮「それでとりあえず行く感じか」

ゆり「うん そうなの寂しい?」

亮「寂しいかと言われれば寂しいよせっかく3年間教えた生徒がいなくなるし」

ゆり「生徒とかそうじゃなくて私自身のことを寂しいとかないの?」

亮「それはその(生徒としてではなくてもやっぱり寂しいよ)」

ゆり「なんかごめんね こんな質問して 私はさやっぱり寂しいよ 先生としてというより人として会えなくなるのは」

亮「神林」

ゆり「まあ まだ期間あるからさ ちなみにこれはまだ言わないで他の先生や友人に」

亮「分かったよ」

ゆり「先生 ありがとう」

神林は笑顔で金石にありがとうと言った。



帰宅
亮(神林留学行くのか なんか寂しくなるな 生徒にこんな感情抱いちゃいけないし 普通でいないといけないのに ああでもやっぱり)」



次の日学校

亮「はい じゃあ夏休み前の授業はここまで 二学期にまた会おう(今日がたしかフライトだったな まあ去るもの追わず まあ1年だし)








ゆり「じゃあ かなちゃんまたね ありがとう寂しくなるよ」

遠藤かな「ゆりまさか行くなんて本当に」

ゆり「かなちゃん泣かないでよ すぐ戻ってくるよ」

遠藤かな「待ってるよ」




ゆり「先生?あれいないな 挨拶したかっただけどな どうしよう」

亮「ああ神林?もう行くんだろ?フライト時間夕方か?」

ゆり「そうだよ 来てくれるの?」

亮「まあ仕事だしここでお別れだな」

ゆり「そっか先生も元気でね」

亮「うんありがとう(だめだこれ以上いると悲しくなる)」

そして神林は行った。


亮(なんか落ち着かないなフライトまで時間あるしな 神林大丈夫か?あいつちゃんと行けたかな だめだ夏休みの課題を決めないと)

金石は神林のことを思いだしていた。

亮(いつも笑顔にしてくれた あいつがいたから 教師の俺がこんなこと思うのは変だけど でもやっぱり)


亮「赤石先生 調子悪いので病院行くこと伝えてもらえますか?」

赤石「分かりました」


金石は急いで、空港へと向かった。

神林は手続き前の席に座っていた。

ゆり「先生に最後言いたかったな(やっぱりこの気持ちはフライトまであと一時間半なのに)」


亮「よし着いた 神林どこだ たしかあいつはカナダ留学 バンクーバ便」


神林はゲートに並んでいた。

ゆり「先生」


亮「神林、どこだ?あっ」

ゆり「あれ?なんか忘れたような」

亮「神林?」

ゆり「先生?来てくれたんだ」

亮「ああまあ そのまだ言いたいことあってさ 留学はお金とか気をつけろよ
悪い人もいるし」

ゆり「うん ありがとう それを言いたかったの?」

亮「あっいやその何ていうか 実は神林のことが好きなんだよね」

ゆり「えっ」

亮「(あっ俺何言ってるんだ 突然告白なんて)だんだんと好きになってたいつのまにか 教師なのにそんなことってダメなのにでもやっぱり好きでさ」

ゆり「先生私も好きだよ 大好きだよだから日本で待ってて あっこれ私の連絡先ね 海外だと遠距離だし」

亮「分かったよ待ってる」

神林はフライトへと向かった。


帰国後

亮「ゆりお帰り」

ゆり「ただいま さて無事卒業、あとは自由 先生も今は違う仕事だからしばられなくて済むね」

亮「だね さてじゃあ日本食でも食べますか」


2人は教師と生徒の仲を乗り越えていつまでも幸せに暮らしました。