河上上司「河上、今日の地方イベントの企画書メールに送っといてよろしく」
河上「はい分かりました」
河上上司「じゃあ俺今日は先帰るから」
河上「お疲れさまです」

河上「よしメールもOK、月曜のミーティングの準備もOK、さて退勤しないと、もうこんな時間か」
タイムカード「ピピピ」

河上「暗いな、さて帰って何か作らないと、明日は同窓会楽しみ(私は河上祐子 現在は市役所の地域課に勤めている、地方から東京に出てきてこの生活もあたりまえの日常になっている。普段からまじめに考えて常識的なことしか考えない今の自分には正直飽きている。少しだけ私の経歴を紹介すると、私は福井でNo2の進学校を卒業し、東京の大学である明治大学を卒業した。もともと私は国家公務員をめざしてはいたが、試験に落ち、秋の地方公務員を受け合格をした。今ではある意味天職になっている。
それはさておき、明日は待ちに待った大学の同窓会、最近仕事が忙しすぎてなかなか友人にも会えなかった私にとっては、1つの処方箋、とても楽しみである)」

帰宅時
河上「ただいまと言うけど、家にいるのは飼い犬のマカロンだけか、まあいいや帰宅時の私の癒しだ。マカロンただいま」

マカロン「ワンワン」
河上「お前は気楽でいいな、あっ電話だ」

河上「はいもしもし」
電話の声 大学の友人「あっ祐子久しぶり元気にしてる?今大丈夫?」
河上「ああ、千夏久しぶり、全然大丈夫だよ」
笹川「良かった、明日ってさあの帝国ホテルでいいんだっけ?」
河上「うん、そうだよ、あれ場所書いてなかった?」
笹川「書いてあったけど一応確認したかっただけ、それにしても明日祐子に会えるなんて、楽しみ」
河上「私も楽しみだよ」
笹川「あっ明日あの人も来るみたいよ」
河上「あの人?」
笹川「ほら、あんたが4年間片思いしてて結局私に1年から相談してたけど
タイミングを逃して結局告白すらできなかった藤家健一」
河上「確かに懐かしい、ああでも来るんだね」
笹川「まあ、挨拶とか少し会話くらいしときなよ、告白はいいから」
河上「分かったよ」
笹川「とりあえずまた明日ね」
河上「はいよ、おやすみなさい」
笹川「おやすみなさい」

その日の夜
河上「明日なんか楽しみだな、なんか興奮して眠れない、藤家君もくるんだ」



同窓会にて
河上「河上です」
受付「はい、ああ祐子久しぶり元気か?」
河上「元気だよ、真紀ちゃんは?」
安藤「相変わらずだよ、もう仕事本当辛い、学生に戻りたいわ」
河上「そうだよね、懐かしいよね」
安藤「本当そう思うわ、はい受けつけ終わり、先生たちもいるよ」
河上「おお、早く行きたいわ」

笹川「祐子こっちこっち」
河上「はいよ」
笹川「遅かったね」
河上「途中道に迷ったからね」
笹川「そうなのね、なんか珍しいね」
河上「まあね、でも着いたから大丈夫かなと思ってるし」
笹川「まあ今日はたくさん飲んで飲みまくるよ」
河上「あまり無理しすぎないでね」
笹川「分かってる、あっすみませんもう一杯お願います」
河上「はあ大丈夫かな」
大学友人「あれ河上じゃん久しぶり」
河上「孝弘君 久しぶり」
後藤「久しぶりだな、今って何してるんだっけ?」
河上「今は公務員してるよ」
後藤「公務員?すごいな、なに系の公務員?」
河上「市役所だよ後藤君は?」
後藤「そうなんだ、俺は今都内の総合商社で働いてる」
河上「商社なんだ、かっこいい英語とか使うの?」
後藤「使うかな、今そのためにロシア語とか勉強してる」
河上「そうなのね、かっこいい」
後藤「まあ仕事きついけどなんとかやってるよ、もう新卒三年目だしな来年は自分の行きたい地域に行けるから楽しみ」
河上「いいね」
大学教授「こんにちは」
河上「香川先生お久しぶりです」
後藤「お久しぶりです」
香川教授「久しぶりだな、元気にしてたか?」
河上「元気してしました、先生は?」
香川教授「なんとかやってました、授業相変わらず大変だからね」
河上「そうなんですか、先生のゼミ結構楽しかったです、合宿夏、冬、春に毎回あったので、一番思い出に残ってます」
後藤「プレゼンは毎回だったからきつかったのを覚えています、他の授業もあったので、でも今ではかなり役に立っています」
香川教授「それは良かった、河上は今何してるの?」
河上「今は市役所の公務員です」
香川教授「公務員やってるんだね、後藤は?」
後藤「総合商社です」
香川教授「2人ともなかなかいい職についてるね」
後藤・河上「ありがとうございます」

笹川「祐子、祐子」
河上「何どうしたの?」
笹川「藤家見つけたよ、ほら話してきなよ、早く早く」
河上「千夏飲みすぎ」
笹川「酔ってないよ、ほら今チャンスだよ」
河上「分かったから、手が肩にかかって重たいんですけど」
笹川「私も早く彼氏ほしいわ、誰か見つけてこようかな」
河上「いってらしゃい」
河上「あの久しぶり、藤家君」
藤家「おお河上久しぶりだな、元気か?今何してるの?」
河上「今は市役所の公務員やってるよ、藤家君は?」
藤家「今は小学校の教師をやってるよ」
河上「そうなんだ、先生やってるんだね」
藤家「そうだな、河上も教職課程とってたよな?」
河上「取って実習にも行ったけど先生にはならなかったね」
藤家「となると今は社会の教員免許だけか」
河上「そうだね、藤家君は社会と小学校の免許を持ってるんだよね」
藤家「そうだな、かなりきつかったけどな」
河上「大学時代からすごいと思ってたよ成績も学部で一番だったし」
藤家「それほどでもないよ、河上も資格20個くらい持ってるじゃん、俺そんなに持ってなかったし」
河上「就職のためにね」
藤家「まじめな部分は変わってないな」
河上「そう?」
藤家「うん、でもお前のそういう部分いつもかっこよかったよ」
河上「まさかここで褒められるとは」
藤家「うん、あっ河上連絡先俺の知ってたよね?てかグループLINEあるしな
都内で教師してるからわりかし近いから会った時はよろしく」
河上「あっうん」

他の友達「おい藤家こっちこいよ飲むぞ」
藤家「はいよ、じゃあまたあとで」
河上「はい」

河上「(やばい、かっこいいてかもっと好きになっちゃったじゃないか、あんなイケメンで今教師とか、高値の花すぎるわ、私なんかが恋できるのかしら)」

同窓会終了帰宅
河上「やばいやっぱり好きかも、今日は興奮して眠れない、ああもし大学1年からやり直せたら今頃付き合ってたんだろうな、こんなに好きな気持ちが強いなんて生まれてはじめて」
マカロン「生まれてはじめて?」
河上「そう生まれてはじめて、てってマカロン話せるの?」
マカロン「まあ話せるけど」
河上「犬が話したし、てか信じられない」
マカロン「それで、ゆうこは恋してしまったんだね」
河上「これは恋なのかが謎だけども」
マカロン「でも気になるんでしょ?」
河上「まあ多少は」
マカロン「照れなくていいよ、好きなのね」
河上「うん、、まあ」
マカロン「よろしい」
河上「てかマカロン話せるけど、誰なの?」
マカロン「あっ自分?恋の妖精だよ」
河上「恋の妖精?」
マカロン「うん、しばらくマカロンの体で生活しようかな、人間界楽だし」
河上「なんかよく分からないけどもとりあえず分かったわ、あなたが恋の妖精?なんだよね?」
マカロン「そうだよ」
河上「じゃあさ私に恋の仕方を教えてよ、こういうの学生時代からよく分からなくてさ」
マカロン「なるほど、分かった、じゃあ聞くけど、恋とはなんだ?」
河上「恋とは、たしか特定の異性に深い愛情を抱きその存在が身近に感じるほど高い高揚感を感じること、また破局を恐れての心理的・精神的状態」
マカロン「辞書の定義か、うーん確かに間違ってはないけどもそれだけではないよ」
河上「じゃあ何?」
マカロン「それは自分で見つけるんだよ」
河上「自分でか」
マカロン「ちなみに彼のことをはじめて好きになったのはいつ?」
河上「確か学科の新歓だったような気がする」
マカロン「ふむふむ」
河上「イケメンだし、頭もいいし、バイトやりながらサークルもやってて活動的なところに惹かれた、でもね後悔があった、その時だけで授業のことくらいでいわゆる業務連絡みたいな感じだけだったしお昼食べたり、仲良く話したりはなかったんだよね、大学時代もっと話したりすればよかったなと思って今さら後悔してる」
マカロン「もしさやり直せたらどうしたい?」
河上「やり直せたら?」
マカロン「そうだ、もし彼とこの時間に戻ってやり直せたらどうするよ?」
河上「そうだな、もっとたくさんお話しして仲良くなりたい」
マカロン「OK、君にいいものをあげよう」
河上「何これノート?」
マカロン「ノートはノートでもこれは一応日記帳みたいなものだ、しかもただの日記帳ではない、これに具体的にその願いをかけば叶えることができるあと、その時間に戻ることができるんだよ」
河上「えっまさか冗談でしょ?」
マカロン「冗談ではないよ、僕は恋の妖精だよ、これくらい持ってるの当たり前だよ」
河上「タイムスリップか」
マカロン「君はなかなかまじめで、学生時代から勉強、部活、大学でも学業、就活をきちんとこなしてきて、しかも仕事も今もまじめにやってる、でも短所は積極的ではなく、大事な時にチャンスをいつも逃している、臨機応変に柔軟に考えることだよ」
河上「なかなか痛いところを突かれるな」
マカロン「この恋をどうしていくかは君しだいだよ」
河上「分かったよ」
マカロン「さっそくその日記に願いを書いてそしてやり直して来い」
河上「やってみる」
マカロン「ふむ」

河上「(もう後悔はしたくない、この日記でやり直せるならやってみるしかない)」

マカロン「書けたかな?」
河上「うん」
マカロン「たぶんもう少しだな」
河上「うん?あれ光がてかまぶしい」
マカロン「君に1つだけ教えてやろう、恋のはじめは仲良くなること、あの日、あの時間に後悔しないように行ってこい」
河上「あっうん、わーー」


河上「わっ、てここどこ?あれ大学の構内だ」
先生「新入生の皆さん学部ごとに部屋が分かれてます」
河上「オリエンテーションかとりあえずこっちかな」

オリエンテーション
大学の先生「4年間で130単位取ることになります、ですので1年次からきちんと履修していくこと、専門性を高めるための勉強をしていくことが大切です」

河上「(もう二回目だから聞かなくていいや、目的は藤家君を探すことだし、どこだろ?
あっいた、二番目の席に座ってるし、相変わらずまじめだなたしか今日の学部の新歓に来るはず)」

新歓の時間
河上「あれ、藤家君いないどこだろう」
学部長「さて新入生のみなさん改めまして入学おめでとうございます、これからどんな4年間にするかは君たちしだいです、そして大学という場所が最後の学生時代になるでしょう、まあ中には大学院に行く人もいますが、4年間はあっという間です、まずは大学の授業や授業が行われている場所に行くことに慣れていきましょう、では乾杯は青田先生にやってもらいましょう」
青田「では皆さん乾杯をします、各自グラスを持ってください、ここにいる人たちがほとんど未成年の方がいますので今回はジュースにしました、中には20歳位以上の方もいるでしょうが今日はすみませんジュースでお願いします、お酒は卒業パーティでぜひ飲みましょう、入学を祝してカンパーイ」
河上「あっ持たないとカンパーイ」

学部生「カンパーイ、おなかすいたわ、なああそこ行こうぜ」
学部生「いいよ、じゃあ早く行こう」
河上「なんかお腹すいたからとりあえず腹ごしらえ、やっぱりうまい、藤家君はどこだ
あっでもたしかあの時」


回想シーン
学部生「おい藤家遅いぞ」
藤家「悪いな、吹奏楽部だからさ、一年次から仕事割り振られるから大変なのよ、てかまだご飯残ってる?」
学部生「まだ残ってるぞ」
藤家「よしもらいにいく」

河上「見渡してもいなかったのは、吹奏楽部だからだった」

学部生「おい藤家遅いぞ」
藤家「悪いな、吹奏楽部だからさ、一年次から仕事割り振られるから大変なのよ、てかまだご飯残ってる?」
学部生「まだ残ってるぞ」
藤家「よしもらいにいく」
学部生「何人かの仲間がお前のために少しだけ用意してくれたよ
さすが愛されキャラだわ」
藤家「ありがとうな」

河上「なかなか話すタイミングがないな、どうしよう、でも話しかけないと」
藤家「あっすみません、写真とってもらえないですか?」
河上「あっいいですよ」
藤家「おい、お前らカメラ向けよ」
河上「じゃあいきます、はいチーズ」
カメラの音(カシャ)
河上「もう一回いきます」
藤家「ありがとうございます」
河上「いえいえ」
藤家「あの同じ学部だからせっかくなので、自己紹介します、藤家健一と言います
吹奏楽部に入ってます、よろしくお願いします」
河上「私は河上祐子と言います、まだ部活もやっていないです」
藤家「そうなんですね、じゃあ吹奏楽部ぜひ来てください」
河上「でも私、音楽音痴ですし」
藤家「まあでもやればできるようになりますよ」
河上「じゃあ考えてみます」
藤家「ぜひ」
学部生「おい、藤家いくぞ」
藤家「では失礼します」

そして
学部長「では、学生の皆さん21:00となりまして、いったん中締めとします
明日からの授業頑張ってください」

河上「うーんなんかはじめだからこんなものなのかな、しかももう真夜中
だ、もうすぐ24:00になるー」
ビーン(時計の音)日常に戻った。
河上「家に戻ったんだ」
マカロン「どうだった?」
河上「まあまあかな、でもまだ会ったばかりだし」
マカロン「ここからが勝負だと思うよ、それと24:00になったら自然に元に戻るからそれだけ伝えておく」
河上「だからか、なんかシンデレラみたい、いやーそれにしても、このノート便利、でもこっちの時間が変わってないことに驚きだよ」
マカロン「まあ、そこは気にしなくても平気だよ」

河上(私は、このノートを得てからひたすら頼った、恋愛が苦手な私にとってこのノートは本当に助け船でもあった。しかし、一向にして何も進展がなかった)

河上「なんでこんなに頑張ってるのに進展がないのか不思議でしょうがない」
マカロン「恋愛というのは、すぐに進むわけじゃないよ、一番大切なのは本当に頑張れるか、その人をどれだけ好きでいれるかだよ」
河上「そうだけども、ノートの世界ではもう大学3年生でかなり経ってるけども」
マカロン「それでも焦ってはだめだよ、余裕がないといけないからね」
河上「まあそれはよく聞くけどね」
マカロン「よし、藤家を食事に誘ってみよう」
河上「食事?」
マカロン「うん、てかいくらノートでも自分から誘わないと意味ないよ、時代にさかのぼれるのに感謝したまえ」
河上「そうだけどさ、やっぱりタイミングかな」
マカロン「タイミングだね、たしかに大学3年で就活入るから忙しくなるけども、デート誘わずに終わったらまた同じ繰り返しになるからさ」
河上「だよね。本当どうしよう」
マカロン「ただ1つだけ言えるのは、ノートのおかげでという言い方は変だけども、仲良くなってるのは本当だよ」
河上「そうなのね」
マカロン「うん、間違いなくそれは言えるよ」
河上「よし、もう一度行ってみるよ」
マカロン「行ってこい」

河上「デートに誘えますように」


河上「あれここは教職課程課?あっ藤家君だ」

藤家「悪い俺さ今から教職説明会に行かないといけないからまた今度な」
藤家友人「まじかよ、教職説明会かよ、てか来週飲み会行けるの?」
藤家「来週は行ける」
藤家友人「分かった、また来週のことでラインするわ」
藤家「おおじゃあな」

河上「よしチャンス」

藤家の部活の女子友人「あっ藤家さ昨日の活動日報は部長のレターケースに入れとけばいいんだっけ?」
藤家「そうだよ」
藤家の部活女子友人「了解、教職の説明会今日だっけ?」
藤家「そうだよ」
藤家の部活女子友人「忘れてた、行かないと」
藤家「忘れんなよ」

河上「タイミング悪いな、仕方ない待つか、説明会は一時間で終わりだからそれまで待ちすか」

そして1時間後
河上「よし、終わった、行かないと、藤」

藤家友人「おい藤家行くよ早く」
藤家「分かったよ」

河上「なにやつ先越されてしまった、これじゃ時間がやばい」


藤家「それにしても実習きつそうだわ」
藤家友人「まあな、でもあと少しだしな」

河上「(うーんまさかここまで来てタイミングないとは)」


50分後
藤家友人「じゃあバイトだからまたな」
藤家「おお、また明日」

河上「(よしチャンス)」

藤家友人「藤家君」
藤家「何?あっ柏木じゃんどうした?」
藤家友人「実は前回休んでしまってね、レジュメ借りたくて」
藤家「あっレジュメねいいよ、ありがとう、てか今から予定ある?」
藤家「今日は特に何もないわ」
藤家友人「良かった、軽くお茶でもしない?」
藤家「いいよ」

河上「(はあー?何あの女、まじかーてかまた持ってかれたわ、どうしよう)」

時間がすぐに過ぎあっという間に夜になった。
河上「(ああ、こんなノートまじで役立つのか分からないわふざけてるわ)」
ノートを少し破く
河上「さてあと3時間くらいだし休もう」


河上「(私こんなんで本当に幸せになれるの?)」
24:00になり戻る。

河上「やばい全然進展ない」
マカロン「タイミングがやっぱり合わなかった感じね」
河上「そうなんだよ、最悪だよ本当に」
マカロン「なんか退いてなかった?」
河上「藤家君の友人がいたからいけなくて」
マカロン「そこはもうガッツを見せて機会を得るしかなかったはずだよ」
河上「ガッツか」
マカロン「そう、じゃないと藤家にすら告白できないよ」
河上「そうだね」
マカロン「これで学んだと思うけども、恋というのは競争だからね、他の人との闘いだし」
河上「だね」



ノートの中の藤家があるものを拾った。
藤家「うん?切れ端?なんか書いてある、うちの前で落ちてるって」
ノートの切れ端
2017年12月4日(木) 河上祐子
藤家君と仲良くなること、そしてデートに誘うこと、告白」

藤家「なんだこれ?しかも河上?」


河上「私さ本当にこれ成功するの?」
マカロン「それは君自身だよ」
河上「そうなのか、私自身ね、本当に藤家君のことかっこいいし好きだからもう交際早くしたいわ」
マカロン「頑張れよ」
河上「なんとかやってみるわ、さてノート、あれやばいあの書いた切れ端がない」
マカロン「切れ端?」
河上「いや実はノートの世界でいらいらしてしまい、破いてしまってね」
マカロン「なるほど、いらいらしない、それが恋に影響でてしまうよ」
河上「そうだけども」
マカロン「さてこれからの君のプランはどうするんだい?」
河上「どうする?って言われても」
マカロン「もちろん時間は限られている、君の最大の強みはそのノートと過去になしえなかったことをするだけだ」
河上「過去になしえなかったこと」
マカロン「今の君は本気で彼にアプロ―チとしようとしていない。誰かが話しているとかそういうのは関係ないのだよ、君自身がどうしたいかだろ」
河上「だよね」
マカロン「彼のことが本気で好きならやることをやるしかないのは、分かってるだろ?」
河上「その通り、私が本気でやろうとしていない、この態度が中途半端だね」
マカロン「恋の仕方を教えてくださいと聞いたのは君だよね?君には厳しいこと言うけれども、何に対してまじめで、いろんなことを成し遂げてきた君だから言えるのだよ」
河上「うん」


ノートの世界
藤家「河上が俺のことを好きなのか?このノートの切れ端は日記?みたいなものか?」

マカロン「ノートは残り5ページ、僕が教えることも残り少ない、後悔せずに行ってこい」
河上「分かった、今度こそ必ず藤家君に告白する」
ピカーン

河上「よし、戻った、藤家君はあそこだ(とりあえず走らないと)」

河上「藤家君」

藤家「ああ、河上どうした?」
河上「実は話したいことがあって」
藤家「話?とりあえず学校でようか、俺あまり学校で話すの好きでなくて」
河上「分かったよ」

藤家「いいところ知ってる」
河上「本当?」

河上「カフェブラウン?」
藤家「そうそうここ有名なカフェだからね」
河上「知らなかったよ」
藤家「とりあえずあそこのテーブル席とって置いて、何飲みたい?」
河上「コールドチョコレートブラウニーフロゾンアイスシャイン」
藤家「ああこれか長いね、了解」
河上「確かに」


藤家「さて話というのは何かな?」
河上「話?って言ったんだけど、もうストレートに言うわ」
藤家「うん」
河上「私ね、藤家君のことが会った時からずっと好きでした」
藤家「え?おっおうなんか突然すぎて何て返したらいいか」
河上「ずっと言おうと思ってて、後悔したくないって思ったからさ、告白しなくて後悔するよりまだましって思ったからさ」
藤家「やっぱりそうだったんだな」
河上「やっぱりってどういうこと?」
藤家「実はさ」
河上「あっノートの切れ端だ」
藤家「しかも堂々と名前書いてあるし、まさかこんな紙拾うと思ってなくてね」
河上「恥ずかしい」
藤家「しかも、お前どこか未来から来てるんだろ?」
河上「えっ何で?」
藤家「いつからかな、1年の講義からかも」
河上「あの時から?」
藤家「うん、どうりで気配がするなって思って」
河上「そうだったんだね、なんかごめん」
藤家「別にいいよ」
河上「大学4年間あなたに告白できずに大学卒業して後悔してしまい、ノートを頼りに過去に戻ってそうしようと決意したの」
藤家「そうだったんだな、そう思ってくれたことに感謝だな」
河上「うん」
藤家「告白はものすごいうれしいよ、まさかお前からそう言われるとは、俺の気持ちはお前とはずっと友達でいたいんだ、こんな風に男子と話すみたいな感覚の女子は数少ないんだ、でも気持ちはものすごく嬉しいよ、ありがとうな」
河上「うん(涙でる)そっかこれからもよろしくね」
藤家「未来に帰っても頑張れよ、応援してる、あえて俺がどうなってるかの未来は聞かないわ、未来は自分で創るものだしな」
河上「そうだね」
藤家「記念に写真でも撮ろうよ」
河上「撮ろう」
2人は写真を撮った。
河上は元の世界に戻っていった。

河上「まさかフラれるとはな」
マカロン「まあ、とりあえず良かったじゃん」
河上「まあね、しばらくはこんな感じが続くかも、恋って難しいね、人の感情は方程式のように簡単には解けないみたいだね」
マカロン「恋愛が数学のように簡単だったら誰も悩んでないよ」
河上「そうだけどもね」
マカロン「さて、僕の任務は終わったから帰るか」
河上「えっ帰るの?」
マカロン「ずっとはいれないからね、最後に君に伝えるね、恋というのに期限はない
その恋に終わりはないということだよ」
河上「うん」
マカロン「ではさらばだ」

河上「またまた本当は隠れてるんではないの?」
マカロン「ワンワン」
河上「本当に行ってしまったんだな、なんか寂しいな、恋に終わりはないね、なんか名言残したな」

翌日
河上「よし、この資料を菅原さんに送らないと、よし送信完了、退勤せねば」

帰宅
河上「あれ着信だ、千夏からだ」
電話の音「プルル」
笹川「はい、もしもしあっ祐子お疲れ様今大丈夫?」
河上「大丈夫だよ」
笹川「明日さ久しぶりにみんなで出かけようと思うんだけどさ、どう?」
河上「明日、いいよ、ちなみに誰来るの?」
笹川「藤家と斎藤だよ」
河上「なんかダブルデートみたいじゃん」
笹川「またまたそんなこと言って本当は会いたいくせに」
河上「そんなことないよ」
笹川「これを機に交際に発展させてみれば?」
河上「うーんできるかな」
笹川「頑張れ、明日は恵比寿ガーデンプレイスに10時ね」
河上「はいよ」
笹川「また明日ね」
河上「またね」

河上「こんなチャンスめったにない、テンション上がってしまってる」

次の日
斎藤「遅いな」
笹川「たしかに」

河上「やばい、寝坊した連絡いれたけども」
藤家「あれ河上遅刻かよ」
河上「藤家君も?」
藤家「電車間違えた東京分かりづらくて、走っていかないとあの2人うるさいからな」

笹川「もう25分経ってるね」
斎藤「やばいね」

河上「ごめん遅れた」
藤家「電車乗り間違えて遅れた」
笹川「もう2人とも夫婦そろって遅刻とはね」
河上「ちょっと千夏」
笹川「ごめん」
斎藤「とりあえず行こうか」
3人「うん」

4人はレストランに入った。
笹川「ここ確かドラマのロケ地で使われたところらしいよ」
斎藤「よく知ってるね」
笹川「ドラマ好きだからね」
河上「すごい」
藤家「さて何頼もうかな」

笹川「やっぱりおいしい、しかもまさか大学時代の人と会えるなんて」
斎藤「たしかにな」
河上「懐かしいよね」
笹川「だね、そういえば祐子藤家のこと昔好きだったんだよね」
河上「ちょっと千夏急に何?」
斎藤「えっそうだったの?」
藤家「そうなのね」
笹川「4年間好きだったもんね」
河上「千夏」
藤家「知らなかったよ」
笹川「今度2人で映画とかお茶とか言ってくれば?」
河上「でも藤家君も学校忙しいよね?」
藤家「別にいいよ、行こうか?」
河上「えっ」
笹川「何赤くなってるの?」
河上「なわけないわ、もう千夏ったら」
笹川「ごめん」
斎藤「おい藤家も何照れてるんだよ」
藤家「違うわ」
笹川「じゃあみんなで写真撮ろうか」
3人「うん」
笹川「はいチーズ」