学校チャイムの音(キンコーンカンコーン、キンコーンカンコーン)
高校教師 桜田由美先生「はい、では今日の授業はここまで明日は仮定法の過去完了をやります。みなさん受験もテストも部活も頑張ってくださいね」
生徒「はーい」
主人公女子生徒 鎌田ゆりか「はあ、受験とテストか、なんかのびのびできないな」
(私の名前は鎌田ゆりか、都内の高校に通う普通の女子高生、ここの高校は県内トップの進学校で偏差値70、部活動のサッカー部は毎年全国に行くほどの実力であり、高校生クイズではクイズ研究同好会が毎年全国に行き、毎年優勝している、英語のスピーチコンテストもよくこの学校で開催しており、英語大好きな同級生たちが全国の高校生たちと闘っている、長くなったがここが私の通う高校である、ちなみに高校の名前は都立瑞上高校という名前だ。他人からはよくすごいとかうらやましがれるが家から徒歩5分という近さからここを選んだので特に高校の実績や授業などにはこだわりはなかった。)
友人 田辺あかり「ゆりか何してんの?早く部活行くよ、でないと部長に怒られるよ」
鎌田ゆりか「わかってるよ(この子の名前は田辺あかり、幼・小・中、そして高校が偶然にも同じで私の幼馴染の大親友、パワフルな女の子だ)
田辺あかり「今日はたしか一年が仕切らないといけないんだよ」
鎌田ゆりか「そうだっけ?」
田辺あかり「そうだよ」
鎌田ゆりか(私の部活は競技かるた部である意外にも部員数は20名だ。
ここに入ったのは単純な理由だが、あかりに誘われたからである、私はここにきて入りたいという部活はなかったので、友人からの誘いだったのでとりあえずという感覚で入った。)
部活の時間
鎌田ゆりか「それではいつものように札を並べてください」
田辺あかり「では読みます、ちはやぶる神よも聞かずたつたがわからくれないにみずくくるとは」
カルタの音(ササッ)
部員3年 川神良太「よし取った、この札は譲らない」
部員3年 新山 夢「うわっ取られたわ、その札は私も取りたかったわ」
川神良太「残念でした、君の現実は夢で終わったな」
新山 夢「むかつくわ、名前でからかってくんなよ、あっゆりかちゃん、あかりちゃん今日はありがとうね」
二人「はい」
鎌田ゆりか「緊張した。私人前に出るの苦手なんだよね」
田辺あかり「ゆりか昔からそうだよね、でも慣れていかないとこの先困るよ」
鎌田ゆりか「そうだけど」
田辺あかり「ねね、話変わるけど明日って英語の小テストあったけ?」
鎌田ゆりか「明日はないよ」
田辺あかり「良かった」
鎌田ゆりか「まあね、あっじゃあ私こっちだからまた明日」
田辺あかり「はいよ、バイバイ」
鎌田ゆりか「バイバイ」(私はいつものように家の方向へと向かった。すると誰かが道を尋ねてきた。)
誰か「あのすみません、ここのスーパーに行きたいんですけど、どうやって行けばいいでしょうか?」
鎌田ゆりか「ここのスーパーですか?この住宅地が並ぶ道の先をまっすぐ行って、左に行き、十字路を渡るとすぐのところです。」
誰か「ありがとうございます。実はここに越してきたばかりで、よくわからなくて
この住宅地に住んでるんですか?」
鎌田ゆりか「いえいえ、そうですね。そうなんですか、どこから来られたんですか?
」
誰か「長野県松本市から来ました。あっすみません名前を名乗ってなかったですね
僕の名前は松林光といいます。よろしくお願いします」
鎌田ゆりか「私は鎌田ゆりかといいます。」
松林光「可愛い名前ですね、またどこかでばったりだといいですね」
鎌田ゆりか「あっはい、そうですね」
松林光「では、これから買い出しに行くのでこの辺で失礼いたします。」
鎌田ゆりか「あっお疲れさまです」
松林光(笑顔を返して去る)
鎌田ゆりか(かっこよかったな。松林光君って言うんだ。なんかいい名前。
えっ私まさか恋したのかな?恋なんてしたことないのに。こんな感情初初めてだな。
でもそんなことないよね)
桜田由美先生「はい。みんなホームルーム始めるわよ。席についてくださいね。
今日から転校生がわがクラスに入ってきます」
男子生徒「えっ誰だろう?かわいい子かな」
女子生徒「ここはイケメンだよ」
桜田由美先生「はい、みんな静かに。では入ってきて」
松林光「おはようございます。11月15日に長野県松本市から東京に来ました
松林光と申します。よろしくお願いします」
鎌田ゆりか(えっ嘘!まさかここで会えるとは。やばい心臓の鼓動の音が激しい)
桜田由美先生「じゃあ松林君は、鎌田さんの隣の席が空いてるからそこの席に着いてください」
松林光「はい」
鎌田ゆりか(やばい来る)
松林光「あれ?鎌田さんじゃないですか?」
鎌田ゆりか「あっどうも」
松林光「ここの高校だったんですね、分らないことたくさんあるのでいろいろ教えてくださいね」
鎌田ゆりか「あっはい(緊張しすぎだろ私)
桜田由美先生「あら鎌田さん松林君と知り合いだったのねご近所さんかな?」
松林光「はい、近所なんです」
桜田由美先生「わからないことあったらこれで鎌田さんに聞けるわね」
男子生徒「鎌田頑張れ」
鎌田ゆりか「はい(恥ずかしい)」
1限目 現代社会
山田次郎先生「三権分立は国会、内閣、裁判所、それぞれ何権かわかるか?では誰に当てようかな」
鎌田ゆりか(なんで昨日からこの感情が消えないのかな?これやっぱり恋?自分でも分らないこの気持ち)
山田次郎先生「よし、じゃあ鎌田何権だ?」
鎌田ゆりか「えっと恋愛権です」
クラスメイト「それなんだよ」
山田次郎先生「恋愛権?AKBとかアイドルのための恋愛をする権利か?鎌田今日大丈夫か?じゃあテキスト見ていいからとりあえず答えてくれるかい?」
鎌田ゆりか「立法権、行政権、司法権です」
山田次郎先生「良かった」
松林光「大丈夫ですか?鎌田さん」
鎌田ゆりか「大丈夫だよ(やばい恥ずかしい)」
下校時
田辺あかり「ゆりかさっきの恋愛権めちゃくちゃ面白かったよ、てかあんたさ恋愛してるでしょ?」
鎌田ゆりか「えっしてないよ、急に何?」
田辺あかり「いや最近のあんたを見ているとなんか変な感じだし、松林君来てから妙にそわそわしてるなと」
鎌田ゆりか「そう?」
松林光「鎌田さんさっきは大丈夫でしたか?ノートあまりとってなかったので僕のノート貸しますね」
鎌田ゆりか「あっありがとう」
松林光「とんでもないです、道を教えてくれたおかげです、あれ?クラスの人ですか?」
田辺あかり「はい、田辺あかりといいます。幼馴染なのこれでも」
松林光「なんかすごいですね、そういうの大切ですね」
田辺あかり「ですね、同じクラスだからよろしく」
松林光「よろしくです、ではこの辺で失礼します」
すると誰かが壁際で見ていた。
三森わかな「ちょっとそこのあんた」
鎌田ゆりか「何でしょう?」
三森わかな「松林君とよく話してるけど、どういうつもり?」
鎌田ゆりか「どういうつもりとは?」
三森わかな「あのね言っておくけど彼は今私と同じ書道部に入ってるの、私彼と付き合ってるの、今すぐもう彼と話さないで」
鎌田ゆりか「(だよね、私が悪いよね)」
三森わかな「それでは」
田辺あかり「なんなのあの女、むかつくわ。ゆりかは悪くないよ」
鎌田ゆりか「(私が悪いんだよきっと)」
次の日学校
桜田由美先生「あれ鎌田さんはお休みなのね珍しいわ」
田辺あかり「・・・」
松林光(どうしたんだろう鎌田さん)
書道部の活動
松林光(集中して道を書かないと。集中集中)
松林光「あっ間違えた。だめだ今日は」
三森わかな「あれ?松林君珍しく間違えてるどうしたの?」
松林光「いや考え事してたからだと」
三森わかな「考え事?まあとりあえず休憩しようか」
松林光「はい」
三森わかな「実は話したいことがあります。」
松林光「話したいこと?」
三森わかな「はい。実は前から言おうと思ってたんですけど、私松林君のことが好きなの(伝えられた)」
松林光「気持ちはありがとう。でもね実は好きな人がいるんです」
三森わかな「好きな人?」
松林光「うん」
三森わかな「鎌田さんでしょ?」
松林光「えっ」
三森わかな「知ってたよ。でもなんであの子が好きなの?変にナンパしてくるし、ちょっかいだすし。あんな調子に乗ってる女やめた方がいいよ」
松林光「なんであなたにそういわれないといけないんですか?これは僕自身の感情でおもってることです。そんなこと言われる筋合いはありません」
三森わかな「(泣いて立ち去る)」
松林光(ひどいこと言っちゃったかな、彼女のもとに行かないと)
松林光「あれまた迷った。この道はどこだ。彼女の家からかなり離れてしまったな」
鎌田ゆりか(どうしようやっぱり彼をあきらめた方がいいのかな、もうこの気持ち辛い、でもノートは返しに行かないと、でないと勉強できないしね。さて公園のベンチは寒いから戻らないと)
松林光(今日のノート分を渡さないといけないけど、道が)
鎌田ゆりか(早く返してふっきれないと)
すると
松林光「グーグルマップで検索するか」
鎌田ゆりか「まっすぐかな」
二人はぶつかった。
松林光「あっすみません。あれ鎌田さん?」
鎌田ゆりか「松林君?」
松林光「こんなところで会うなんて偶然ですね
これ今日のノート分です」
鎌田ゆりか「ありがとう、これこの前のノートありがとう」
松林光「いえいえ。あの少し話したいことがありまして」
鎌田ゆりか「話?」
松林光「こんな道の真ん中ですみません、もうストレートに伝えます、僕はこれからも鎌田さんとこの道を一緒に歩きたいです、僕と一緒に歩いてください」
鎌田ゆりか「気持ちはありがとうでも、松林君彼女いるでしょ?」
松林光「彼女?いないですよ。作ったことないです」
鎌田ゆりか「そうだったんだ。私なんかでいいの?」
松林光「はい、もちろんです。鎌田さんと一緒に道を歩きたいんです」
鎌田ゆりか「ではよろしくお願いします。実は私も好きだったんだ。会った時からね」
松林光「そうだったんですか。寒いですね。早く行きましょう。」
鎌田ゆりか「うん、もうタメ語でいいよ」
松林光「わかったよ」
鎌田ゆりか(私たちはお互いに手をつなぎそして、この恋の道を歩いて行った)