しばらくすると蛇遣いの頭が、対岸近くの川面にあらわれた。

 私は幻を見ているのだろうかと思った。

 蛇遣いの女は対岸に上がると、笛を吹きながらそこから先の暗い闇の中に進んで行った。

 対岸に上がった金色の蛇が、行列になりそれに続いて進んで行く。

 暗い闇の先に何があるのかは分からない。