蛇遣いの姿が徐徐に川に沈んでいき、やがて完全に見えなくなった。 私はどうせすぐに浮かび上がってくるものと思っていたら、しばらくしても浮かび上がってこないので、心配になった。 続いて川に入っていく金色の蛇も、川から浮かんでこない。 川は対岸まで五十メートルはあると思われる。 蛇遣いは川の中で、死んでしまうのだろうかと思った。 私はこの光景を、息をのんで眺めていた。