「パジャマは私が買ったのよ。サイズもぴったりだし、未央も気に入ってるから今度違う色も買ってみてもいいかなって」

「……そう、なんだ」

こんなことで悶々とするのはおかしい。

未央と張り合ったって仕方ない。

でも私はお弁当ひとつで感動してるのにって比べてしまう自分に嫌気がしてくる。

さらにはお母さんに時間ができたこともあって、今日はふたりで公園に行くそうだ。

「私も学校、休みたいな……」

甘えるようにぽつりと漏らすと、「あら、響はダメよ。学校に行くことがあなたの仕事なんだから」と、言われてしまった。

私なりに珍しく弱いことを言ってみたって、お母さんには届かない。