由貴ちゃんは普段はあまり多くを語らない人だ。自分のこととなるとなおさらそう。私は由貴ちゃんによく家族や友達や勉強や進路のこととかいろいろと相談していたけど由貴ちゃんから相談を受けたことはなかった。それはただ私が頼りにならないからだけかもしれないけど。
でも、とにかくこんなに自分の気持ちをストレートに言葉にしている由貴ちゃんを見るのはたぶん初めてかもしれない。
そんな由貴ちゃんを前に私もようやく少し冷静になることができた。私も森谷君にしっかりと今の自分の気持ちを伝えないといけない。そうじゃないと前に進めない気がする。
前の彼氏と別れるときのトラブルも最後は由貴ちゃんに頼って助けてもらった。また今度も由貴ちゃんが私をかばってくれている。いつまでも甘えちゃだめだ。これは私の問題だから。
私は、私の手を掴んでいる由貴ちゃんの手を優しく振りほどいた。
「森谷君」
そして、由貴ちゃんの背中から抜け出すと前に飛び出して森谷君と真正面から対峙する。
「森谷くんはどうして私に告白したの?」
「は? そんなのめぐみが好きだったからに決まってるだろ」
「でも付き合ってる彼女いたんだよね?」
「それは……まぁ、そうだけど」
森谷君は言葉を詰まらせて視線を泳がす。
でも、とにかくこんなに自分の気持ちをストレートに言葉にしている由貴ちゃんを見るのはたぶん初めてかもしれない。
そんな由貴ちゃんを前に私もようやく少し冷静になることができた。私も森谷君にしっかりと今の自分の気持ちを伝えないといけない。そうじゃないと前に進めない気がする。
前の彼氏と別れるときのトラブルも最後は由貴ちゃんに頼って助けてもらった。また今度も由貴ちゃんが私をかばってくれている。いつまでも甘えちゃだめだ。これは私の問題だから。
私は、私の手を掴んでいる由貴ちゃんの手を優しく振りほどいた。
「森谷君」
そして、由貴ちゃんの背中から抜け出すと前に飛び出して森谷君と真正面から対峙する。
「森谷くんはどうして私に告白したの?」
「は? そんなのめぐみが好きだったからに決まってるだろ」
「でも付き合ってる彼女いたんだよね?」
「それは……まぁ、そうだけど」
森谷君は言葉を詰まらせて視線を泳がす。