「何色がいいかな。去年は手袋だったから今年はマフラーだよね」
「そだよー」
「どうしよっかな。今年もめぐのセンスに任せる」
「りょーかい」
毎年そう言われてしまうけどまぁいいや。今年も私の自由に作らせていただきます。
もうすぐ冬本番を迎えるこの時期。私には毎年必ず由貴ちゃんにプレゼントしているものがある。それは手編みのマフラーと手袋。両方ではなくて一年ごと交互に編んで渡している。
いつからそんな習慣ができたのかと思い返すと最初は高校一年の冬。私は、当事付き合っていた一つ年上の先輩のクリスマスプレゼントにマフラーと手袋を贈ろうと決めていた。
裁縫は得意だったけど編み物は初めてで自信がなかったので試作品として作ったものを由貴ちゃんにプレゼントしたのだ。そしたらすごく喜んでくれた。
結局、彼氏とはクリスマス直前にケンカをして別れてしまったのでマフラーも手袋も作りかけのままになってしまった。
彼氏には渡せなかったけれど、試作品のマフラーと手袋を渡したときの由貴ちゃんの喜んでくれた笑顔がなぜかずっと忘れられなくて、それ以来毎年新しいものを編んでは由貴ちゃんにプレゼントするようになった。
「そだよー」
「どうしよっかな。今年もめぐのセンスに任せる」
「りょーかい」
毎年そう言われてしまうけどまぁいいや。今年も私の自由に作らせていただきます。
もうすぐ冬本番を迎えるこの時期。私には毎年必ず由貴ちゃんにプレゼントしているものがある。それは手編みのマフラーと手袋。両方ではなくて一年ごと交互に編んで渡している。
いつからそんな習慣ができたのかと思い返すと最初は高校一年の冬。私は、当事付き合っていた一つ年上の先輩のクリスマスプレゼントにマフラーと手袋を贈ろうと決めていた。
裁縫は得意だったけど編み物は初めてで自信がなかったので試作品として作ったものを由貴ちゃんにプレゼントしたのだ。そしたらすごく喜んでくれた。
結局、彼氏とはクリスマス直前にケンカをして別れてしまったのでマフラーも手袋も作りかけのままになってしまった。
彼氏には渡せなかったけれど、試作品のマフラーと手袋を渡したときの由貴ちゃんの喜んでくれた笑顔がなぜかずっと忘れられなくて、それ以来毎年新しいものを編んでは由貴ちゃんにプレゼントするようになった。