そんな由貴ちゃんが手にとっているのはフェルトでできた小さなケーキのヘアゴム。子供用のだ。
「はい、百円」
「えっ、あ、いいよ。由貴ちゃんにはさしあげますので」
「そういうわけにいかないよ。めぐが頑張って作ったんだからしっかりとお金を払わないと」
「いいのにー」
という押し問答を何回か繰り広げてから由貴ちゃんの大きな手が私の手に百円玉を無理やり握らせた。仕方ないのでここは私が折れる。
「みあちゃんにあげるの?」
「そう。みあはめぐの作ったヘアゴム好きだから」
「それならいつでも作ってプレゼントするのに」
「いや、めぐの作ったものをこの場所で俺が買ってみあにプレゼントしたいから」
なんだかよく分からないけど、まぁいいや。
ちなみに、みあちゃんというのは由貴ちゃんのお姉ちゃんの子供で今年四歳になる女の子だ。私もたまに会うけれど由貴ちゃんのお姉ちゃんにそっくりの可愛らしい容姿をしていて、少し恥ずかしがりやさんだけど素直でいい子だ。
「そういえば由貴ちゃんどうしてここにいるの? というか出張から帰ってたんだ」
いつの間にか由貴ちゃんは私の隣に腰をおろして一緒に店番を始めている。
「はい、百円」
「えっ、あ、いいよ。由貴ちゃんにはさしあげますので」
「そういうわけにいかないよ。めぐが頑張って作ったんだからしっかりとお金を払わないと」
「いいのにー」
という押し問答を何回か繰り広げてから由貴ちゃんの大きな手が私の手に百円玉を無理やり握らせた。仕方ないのでここは私が折れる。
「みあちゃんにあげるの?」
「そう。みあはめぐの作ったヘアゴム好きだから」
「それならいつでも作ってプレゼントするのに」
「いや、めぐの作ったものをこの場所で俺が買ってみあにプレゼントしたいから」
なんだかよく分からないけど、まぁいいや。
ちなみに、みあちゃんというのは由貴ちゃんのお姉ちゃんの子供で今年四歳になる女の子だ。私もたまに会うけれど由貴ちゃんのお姉ちゃんにそっくりの可愛らしい容姿をしていて、少し恥ずかしがりやさんだけど素直でいい子だ。
「そういえば由貴ちゃんどうしてここにいるの? というか出張から帰ってたんだ」
いつの間にか由貴ちゃんは私の隣に腰をおろして一緒に店番を始めている。