ちなみにゆかりは由貴ちゃんとは直接面識はないものの、ファッションモデルをやっていた頃の由貴ちゃんを雑誌で見て知っている。入社前研修のときに、私が由貴ちゃんの幼馴染だと知った彼女の紹介しろ攻撃はしつこかったけど、私が頑なに拒み続けたので今はもう言ってこない。
「この際めぐみはもう由貴ちゃんと付き合えばいいのに」
「由貴ちゃんと⁉ いや、ないないないない! 絶対ない!」
ゆかりから何気なく放たれた一言を全力で否定した。私が由貴ちゃんと付き合うなんてありえない。だって由貴ちゃんは私の幼馴染で、それ以上でもそれ以下でもないから。
「じゃあ、そろそろ由貴ちゃんを卒業したら?」
「へ?」
卒業とは?
ゆかりの告げた言葉の意味がわからなくて、思わず間抜けな声が出てしまった。そんな私に、ゆかりは呆れたようにため息をつく。
「ふたりともいつまでも子供じゃないんだから。いくら幼馴染とはいえ、彼氏でもない男の家に頻繁に泊まるのはどうなのかと思って」
「なにか問題あるの?」
「そりゃあるでしょー」
いろいろと、とゆかりは強く付け足した。
でも、私にはその理由が少しもわからない。
「この際めぐみはもう由貴ちゃんと付き合えばいいのに」
「由貴ちゃんと⁉ いや、ないないないない! 絶対ない!」
ゆかりから何気なく放たれた一言を全力で否定した。私が由貴ちゃんと付き合うなんてありえない。だって由貴ちゃんは私の幼馴染で、それ以上でもそれ以下でもないから。
「じゃあ、そろそろ由貴ちゃんを卒業したら?」
「へ?」
卒業とは?
ゆかりの告げた言葉の意味がわからなくて、思わず間抜けな声が出てしまった。そんな私に、ゆかりは呆れたようにため息をつく。
「ふたりともいつまでも子供じゃないんだから。いくら幼馴染とはいえ、彼氏でもない男の家に頻繁に泊まるのはどうなのかと思って」
「なにか問題あるの?」
「そりゃあるでしょー」
いろいろと、とゆかりは強く付け足した。
でも、私にはその理由が少しもわからない。