やあ、また会えたね。この前と同じ時間。そんなに僕の話面白かった?…まあ中途半端だったしね。マスターまたクリームソーダお願いします。じゃあ続きを話そうか…どこまで話したかな…
そうそう、彼女と仲良くなった話だ。

彼女とは仲良くなって時々散歩をする仲になったんだ。今どきの若い子でも散歩をする仲だなんてありえないよね。でもこの街本当になにもないからデートスポットもなかったんだ。だから僕と彼女は散歩をするっていう名前のデートをしたんだ。…付き合ってはなかったよ?この時はね。夜に海に行って瓶コーラを飲みながら浜の近くの堤防で2人でおしゃべりしたりしたんだ。彼女がここはすごい穴場なんだよって教えてくれてさ。僕もうその時間が楽しくて楽しくて。話しているうちに分かったんだけど彼女は地元の女子高生で親が厳しくて息苦しかったらしい。その中でも初めての彼氏ができて頼りどころができたのに振られて死にたくなったんだと。僕も親が厳しいからその気持ちはよく分かったよ。だから彼女の支えになりたいと思ったんだ。だからこうしてくだらない話をしながらお互い息苦しさから逃れようとしたんだ。実際彼女と話している時は全然息苦しくなんかなかったよ。むしろ幸せで胸がいっぱいだった…彼女と一緒にいたいなって思って。彼女も僕と同じ気持ちならいいなって。だから告白しようって決めたんだ。次に会う時に告白しようって決めたんだ。

君にも彼氏はいる?いない?…うん…そうか…ふふっごめんごめん。余計なお世話だったよね。おっともう僕バイトに行かなきゃ。君も遅くなる前に帰るんだよ。続きはまた次会えたらね。君にまた会えるのを楽しみにしているよ。それじゃあまた。