「碧……もうすぐ日が落ちる。もうお帰り」 「……そう、だね。柊、明日も会えるかな」 会える確証はない、だっていつものように返事はなくて……消えるんだから。 「また明日」 神社の石段を降りきる前に柊が座っていた場所を見るとやっぱり彼はいなくて……ため息をついた。 こんなにも、彼が好きで……許されないって分かってるのに、私は、彼のことが好きでたまらないんだ。