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その後、俺とナオヤとユマはちゃんと和解することができた。


ナオヤと俺はもともと友達だし、わざとやったわけじゃないからと、ユマも笑顔で許してくれたのだ。


俺の心にはまだわだかまりが残っていたけれど、わざわざ2人そろって俺の家まで来てくれたから、その言葉を信用することができた。


これで、この小さな事件は終わりを迎える……はずだった。


「なぁ雄大、ちょっといいか?」


それは事件が起こってから3日目の昼休憩中だった。


クラスメートの朝日が真剣な表情で俺を廊下へ誘った。


「どうしたんだよ?」


普段はあまり会話のしない朝日が俺を呼び出すなんて珍しいことだった。


「ちょっと、気になることがあって」