そこから先は男の言いなりだった。


男はあたしにお金を要求してきた。


それは高校生のあたしが用意できる範囲をゆうに超えていたのだ。


「そ、そんなお金用意できるわけないでしょ!」


あたしは全身が冷たくなりながらも相手へ向けて反論した。


写真を撮られてしまっているから、公に騒ぐこともできない。


「1日3万ずつなら準備できるだろ」


男の言葉に更に青ざめた。


男がなにを言っているのか、詳細を聞くまでもなかった。


「何言ってるの。冗談ならやめてよ」


そう言って無理に笑おうとしたけれど、男の真剣な表情を見ると笑うこともできなかった。


その時、男が本気でそんなことを言っているのだと理解した。


「本気だ。今日は、今から行って来い」