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昨日まではなんともなかったはずなのに、どうしてアユカの胸の色が変化してしまったのだろう?


本人もなにか無理をしているように見えるし、あたしは今日1日アユカの言動を注意深く確認することにした。


「でね、雄大ったらねぇ……アユカ、聞いてる?」


「え? う、うん聞いてるよ」


アユカは慌てて笑みを浮かべ、うんうんと頷きはじめる。


やっぱり今日のアユカはなにか変だ。


どんな会話をしていても上の空で、ロクに話を聞いていない。


授業中でもぼーっと黒板の上の方を見つめているときがあるくらいだ。


「アユカ、なにかあったの?」


「え? なんのこと?」


首をかしげながらも、あたしから視線を反らせている。


バレてしまわないように必死になっているのがわかった。