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「さっき言ってたことって、本気?」
雄大とのドーナツ争奪戦を終えた後、あたしはそう聞いた。
「さっきって?」
雄大はソファに移動してテレビのチャンネルを勝手に変えて見ている。
「あたしの仕事のこと、褒めてくれたじゃん」
「あぁ~。本気に決まってるだろ?」
テレビからこちらへ視線を戻して言う雄大に、一瞬だけ胸がキュンとした気がした。
単純にほめられたことが嬉しかっただけだ。
「俺には見えない汚れた魂が見えて、しかもそれを取り除く仕事だぞ? 陽菜だからできる仕事だよなぁ」
「えへへ、ありがとう」
褒められると途端に恥ずかしくなって、照れてしまった。
「でも、とれない魂もあるんだろ?」
そう聞かれて、あたしは真顔に戻った。
「うん。そうなんだよね……」
魂取りの仕事ができる人間は、人の汚れを見ることができる。
「さっき言ってたことって、本気?」
雄大とのドーナツ争奪戦を終えた後、あたしはそう聞いた。
「さっきって?」
雄大はソファに移動してテレビのチャンネルを勝手に変えて見ている。
「あたしの仕事のこと、褒めてくれたじゃん」
「あぁ~。本気に決まってるだろ?」
テレビからこちらへ視線を戻して言う雄大に、一瞬だけ胸がキュンとした気がした。
単純にほめられたことが嬉しかっただけだ。
「俺には見えない汚れた魂が見えて、しかもそれを取り除く仕事だぞ? 陽菜だからできる仕事だよなぁ」
「えへへ、ありがとう」
褒められると途端に恥ずかしくなって、照れてしまった。
「でも、とれない魂もあるんだろ?」
そう聞かれて、あたしは真顔に戻った。
「うん。そうなんだよね……」
魂取りの仕事ができる人間は、人の汚れを見ることができる。