驚いて職員室の入口へ視線を向けてみると、若くて背の高い男性教員が出てきたところだった。


男性教員は眉をハの字に曲げて困ったように頭をかいている。


「あれが平山先生?」


女子生徒たちの悲鳴に負けないよう、大きな声でアユカに聞く。


「そうだよ!」


言われて、もう一度先生を見てみると、確かに整った顔をしている。


色は白く肌は透き通るように奇麗だ。


少し病的といえばそうだが、それがまだ平山先生の魅力を引き立てているようだ。


先生が一瞬にしてアイドル的存在になったことも納得できる。