「だって雄大君はいずれ陽菜のお婿さんになるんでしょう? いいじゃない、少しくらいご飯を食べさせてあげても」
のんびりとした口調でそう言うお母さんにあたしは目を白黒させた。
「お婿さんなんて誰が決めたの? それに、ハンバーグ半分食べるのはちょっとじゃないからね!? ねぇ、お父さん!?」
グルンッと振り向いてリビングへ視線を向けると、お父さんは野球中継を見て白熱している真っ最中だった。
ソファから半分腰を浮かせて「いけ! 打て!!」と声を上げていて、こちらのことには全く目を向けない。
「もう! お父さん? 今娘の結婚の話を勝手にされてるところだよ? いいの!?」
「ん? いいんじゃないか? おぉ! 打ったー!!」
ダメだコリャ。
あたしはあきらめてため息を吐き出し、雄大の隣の椅子に腰かけた。
3人家族なのに椅子が四つ置いてあるのはいつでも雄大が食べに来られるようにしているからだった。
雄大はあたしの両親に甘えてしまい、自分の家もちゃんとあるのにしょっちゅうここへやってきたあたしの晩御飯を食べてしまう。
のんびりとした口調でそう言うお母さんにあたしは目を白黒させた。
「お婿さんなんて誰が決めたの? それに、ハンバーグ半分食べるのはちょっとじゃないからね!? ねぇ、お父さん!?」
グルンッと振り向いてリビングへ視線を向けると、お父さんは野球中継を見て白熱している真っ最中だった。
ソファから半分腰を浮かせて「いけ! 打て!!」と声を上げていて、こちらのことには全く目を向けない。
「もう! お父さん? 今娘の結婚の話を勝手にされてるところだよ? いいの!?」
「ん? いいんじゃないか? おぉ! 打ったー!!」
ダメだコリャ。
あたしはあきらめてため息を吐き出し、雄大の隣の椅子に腰かけた。
3人家族なのに椅子が四つ置いてあるのはいつでも雄大が食べに来られるようにしているからだった。
雄大はあたしの両親に甘えてしまい、自分の家もちゃんとあるのにしょっちゅうここへやってきたあたしの晩御飯を食べてしまう。