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一ヶ月後。


あたしはいつも通り学校へ登校してきていた。


平山先生の姿は学校にはなく、女子生徒たちの黄色い悲鳴もどこかへ消えてしまった。


「おはよー陽菜! どこかにイケメンいないかなぁ?」


教室へ入ると同時にアユカがそんなことを聞いてくる。


「いないよぉ。だってこの学校年寄り先生ばっかりじゃん」


あたしは苦笑いを浮かべて答える。


「雄大おはよー!」


そんな声が聞こえてきて振り向くと、ナオヤが雄大に駆け寄っているところだった。


ユマは相変わらず学校に来ていないけれど、ちゃんと通院をして徐々に元の生活に戻ってきているようだった。


ナオヤはそんなユマを懇親的に支えている。


そして、雄大はというと……。


「おはようナオヤ」


雄大は微笑んで答えている。


「昨日のテレビ見たかよ? あれ面白かったよなー!」


「ドッキリのヤツ? 見た見た!」


そう言ってナオヤと2人で手を叩いて笑い合っている。