お願い。


心臓まで到達して!


汚れを回収してしまわないと、このままじゃ……!


何度も押し戻されそうになりながらも、強引に手を付き進める。


もう少し。


もう少しで心臓に到達する!


そう思った次の瞬間だった。


バチンッ! と音がして、右手に激しい電流が走っていた。


「キャアア!」


悲鳴をあげて手を引っ込める。


今のはなに!?


右手を確認すると、指先が黒く変色していることがわかった。


これは先生の汚れ?


強すぎる汚れにあたしの手があてられてしまったのだ。