「コンテストだけじゃない。美術部からも追放してやる。俺の祖父は美術界の大御所だ。君の名前を他のコンテストで見るたびに潰すことだってできるんだぞ」


平山先生はそう言いながらあたしの制服に手を入れ、まさぐる。


呼吸は徐々に荒くなってきていた。


あたしは抵抗することもできなくなり、その場に押し倒されていた。


大好きな美術室で、大好きな絵の具の匂いに囲まれて、最低な行為をされた。


バラしたらただじゃおかないと念を押され、最後には写真まで撮られたのだ。


あたしの人生は終わった。


画家になるという夢も、1人の女としての人生も、なにもかもを失ったのだ……。