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「ユマ、俺だ！　ナオヤだよ！」


再びユマちゃんの部屋の前まで行くと、そのドアはまた鍵がかけられていた。


誰も入らせず、心を閉ざしてしまっている。


しかし、ナオヤの声を聞いた瞬間鍵が開いたのだ。


「ナオヤ……？」


中から弱々しい声が聞こえてきて、やせ細ったユマちゃんが姿を見せる。


その顔は青ざめていたけれど、ナオヤを見た瞬間目が輝くのがわかった。


「ユマ、お前なんで、こんなに痩せて……」


ナオヤは時折言葉を詰まらせながら、ユマちゃんの体を抱きしめた。


細くなったユマちゃんの腰は一瞬大きくかしいだが、両手でしっかりとナオヤの体を抱きしめ返した。


２人を見ていると、その心はしっかりと繋がれているように見えた。