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誰かから噂話を聞くよりも、ユマちゃん本人に事情を聞く方がよほど早い。


もしも本人が話したくないと言っても、あたしは諦める気はなかった。


「ここだね」


彼女から聞いた住所を頼りにやってきたのは学校から近い住宅街だった。


立派な家が多く建ち並ぶ一角にユマちゃんの家はあった。


クリーム色の外壁に、赤色の屋ねのかわいらしい家だ。


少し緊張しながらチャイムを鳴らして待つと、すぐにユマちゃんのお母さんが出てきてくれた。


ユマちゃんのお母さんは小柄で色白で、この家に似合うかわいらしい人だ。


「はじめまして、あたしたちユマちゃんと同じ高校の生徒です」


簡単に自己紹介をすると、ユマちゃんのお母さんは何度も頷いた。


「ユマちゃんと話がしたいんですけど」


「ごめんね。来てくれて嬉しいんだけど、ユマはまだ誰とも会いたくないって言ってるの」