『水澤さん、この間、なんか奢ってくれるって言ったじゃないですか。あの約束がまだなんですが』
「この前って、先月の話? 忘れてた」
『今度、プラネタリウム行きません?』
予想外の提案に、言葉を見失った。
「プラネタリウム? なんでまた」
『……星を見るのが好きなんですよ。俺が夜走るのも、星を見たいからです。でも最近は天気が悪いからジムで走ってて、全然見れてないので』
「一人で行けばいいじゃない」
『行きにくいですよ、さすがに。だから同行してください』
いつになく食い下がるその姿勢に、返答を悩む。そもそもなんで私を誘うのだろう。同期の子とか、付き合ってくれないのだろうか。
でも、今回の恩もあるし……と少し考えて、そんなに乗り気ではないけれど、いいよ、と答えた。そのまま週末の集合時間を決めて、電話を切る。
なんだか、いつもの日下部くんと少し違った。
飲み会で飲んだっていつもしゃきっとしたままだし、私のことを気にかけてくれているなとは思っていたけどこんな約束は予想外だ。
少しの違和感を覚えながらも、その週末に私たちはマンションのエントランスで集合して、プラネタリウムへと向かった。
「この前って、先月の話? 忘れてた」
『今度、プラネタリウム行きません?』
予想外の提案に、言葉を見失った。
「プラネタリウム? なんでまた」
『……星を見るのが好きなんですよ。俺が夜走るのも、星を見たいからです。でも最近は天気が悪いからジムで走ってて、全然見れてないので』
「一人で行けばいいじゃない」
『行きにくいですよ、さすがに。だから同行してください』
いつになく食い下がるその姿勢に、返答を悩む。そもそもなんで私を誘うのだろう。同期の子とか、付き合ってくれないのだろうか。
でも、今回の恩もあるし……と少し考えて、そんなに乗り気ではないけれど、いいよ、と答えた。そのまま週末の集合時間を決めて、電話を切る。
なんだか、いつもの日下部くんと少し違った。
飲み会で飲んだっていつもしゃきっとしたままだし、私のことを気にかけてくれているなとは思っていたけどこんな約束は予想外だ。
少しの違和感を覚えながらも、その週末に私たちはマンションのエントランスで集合して、プラネタリウムへと向かった。