首まで止めれらたボタンを、唇で外した。イザベラは小さく体をこわばらせて息を詰める。 怖がらせないように優しく背中を撫でる。 深く吐き出された吐息。 これ以上触れてしまったら、イザベラは元には戻れない。オレもきっと元には戻れないだろう。 覚悟を決めて素肌に触れる。 丁寧に優しく、言葉にならない言葉を肌越しに沁みこませる。 今は無理かもしれないけれど。 いつか、この想いに気が付いてくれますように。