「新しいものも入っていますよ」

 店主がイザベラに話しかける。

「屋敷に持ち込めないと言っていたものを見たいわ」
「ならこちらです」

 店の主人とイザベラ、セシリオは楽しそうに一画で語り合っている。

 なにもわからないオレは、店の品物をまじまじと見ていた。土に埋まった大きな骨は何なのだろう。たくさんの歯車がサイズ別に分けられて詰まっている引き出し。色々な厚みの紙やインク。
 透明のガラスペンが綺麗で日に透かして見てみる。イザベラが持っているものと同じものだ。