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翌朝ーー


「おはよー!」

「!!??」


朝からドン引き顔、いただきました☆

M公園付近、昨日と同じ位置で待っていると
案の定香月くんが自転車に乗ってやって来た。


「七瀬…な、なんで…」

「一緒に学校に行きませんか!」

「なんなんだよ、お前…」

「朝、暇で。
ていうか毎日暇だから毎日一緒に帰らない?」

「っっ、イヤだ!!」


香月くんは自転車のペダルを強く踏み込み、
すごいスピードで走り出した。

「ま、待って!」

私も負けじとペダルを押す。


「来んな、ストーカー!」

「ちょ、危ないからスピード落として!」

「お前が来なきゃ落とすっつーの。」

「待って!止まって!やめて!!」


私がうるさくわめくから、
香月くんは渋々止まってくれた。


「ごめんなさい。
七瀬のこと俺恋愛対象に見れないので、
もう付いてこないでください。」


うわ、完全に引かれた…。
やっぱ朝は隠れて付いていくべきだったか…


「か、勘違いだよ!
私、香月くんのこと異性として好きなわけ
じゃないよ…」

「じゃあなんでストーキングすんの。」

「アハハ…ストーキングなんてひどいなぁ。
暇なだけ。
良いじゃん、減るものでもないし。」

「減る。俺の安息と友達が。」

「私が友達になるから。アハハ…」


香月くんはギロッと私をにらむと、
「勝手にしろ」と言い放った。

今までと違う冷たい声音、表情…

いいもん。
香月くんが死なないためだもん。

私の正義と自己満足のため…


「……」


私が黙っていると、香月くんはしびれを切らして
また地面を蹴った。

「っ…!」

私も慌ててあとを追う。

気持ちだけ付いてこない。


それでも…行かなくちゃ…


傷ついても嫌われても行かなくちゃ。

それが私の覚悟だ。