「あいつ大丈夫かな」

「その台詞もう何回目よ。だったらついていけばよかったじゃない」

「そんなこと出来るかよ。バカか?」

「あんたには一番言われたくないんだけど。今まで散々やんちゃしてたくせに」

「はいはい、二人とも喧嘩はやめて。それより西川のじいさん英語習い始めたらしいよ」

「あれから観光客凄いからね」

「親父も施設の建設で大忙しだよ」

「活気が戻ったってことで良いことだよね」

「そうだな。それよりあいつそろそろ着いたころだよな」

「またその話すんの。朱鳥ラブにも程があるわ!」

「ラブじゃねえよ。リスペクトだよ」

「どっちにしても大声で言うことじゃないと思うけど……」