「遅いよ―! 早くきて―」
「はい―行くよ」
コバさんに返事をして、彼は駆け足で向か
った。
私たちは、前よりも清々しい気持ちだった。
ズボンのポケットの中を、手で突っ込んで
見ると、ティッシュが入っていた。
行く前に入れたティッシュは、華やかな色
に見えた。
だが、ティッシュが水に染みわたるかのよ
うに色は変化していき、心に潜んでいる不安
な色は消えなかった。
誰しも笑顔であったが、不安な色は胸の中
に閉まっていた。まだまだ歩む道はある。
それは、私たちの夢を叶えるその先だ。
「はい―行くよ」
コバさんに返事をして、彼は駆け足で向か
った。
私たちは、前よりも清々しい気持ちだった。
ズボンのポケットの中を、手で突っ込んで
見ると、ティッシュが入っていた。
行く前に入れたティッシュは、華やかな色
に見えた。
だが、ティッシュが水に染みわたるかのよ
うに色は変化していき、心に潜んでいる不安
な色は消えなかった。
誰しも笑顔であったが、不安な色は胸の中
に閉まっていた。まだまだ歩む道はある。
それは、私たちの夢を叶えるその先だ。