会だ。全員の従業員がいるしな。お前らもい
いだろ?」
松岡さんがそう言って、くるみさんとコバ
さんは顔を見て意思疎通を図ったのか。
「いいんじゃねぇ。別にいてもいなくても変
わらないでしょ」
「コバ。はあ、全く。いいわよ。でもね、ビ
―ル呑んで暴れないでね」
「それは、おまえだろ?」
「はあ? 私はそんなことしません!」
「ふ―ん、まあ別にいいけど」
くるみさんとコバさんは、なんだかんだ仲
がいいのだな。
「よし、決まりだな。じゃあ陽琉行こうか」
松岡さんは私の手を引き、居間へと足を運
んだ。彼の手は温かくて、私の心を癒してく
れるようであった。
「な、なんですか」
「大丈夫か? 今日、ダメだったんだろう?
すまない。俺のせいだ」
田中さんから連絡をもらったのだろう。彼
のせいじゃないのに申し訳ないことをしたな
あと思った。
「いいえ。松岡さんのせいじゃありません。
私がまだまだだからです。次頑張ります」
笑顔で私は言ったら、彼はニコっと笑顔で
笑い返してくれた。そしたら、無理しないで、
頑張っていこうなと言ってから台所へ向かっ
た。
「陽和。陽琉になんかしてないでしょうねぇ」
「ひよっちならやりそう」
ふたりがそう言いながら、戸が閉まってい
た居間に入ってきた。
松岡さんは聞こえたのか、なんもないよと
言い、ビールやつまみを袋から出していた。
私はこの日は、最高に楽しかった。現実を
忘れるくらいに。コバさんの下手な歌。
みんなは、耳を塞ぎながらビ―ルを呑み続
けていた。すると、くるみさんは酔っ払って
きたのか、私のパンツを見ろ―と言いズボン
を脱ぎ始めた。幸い松岡さんが止めてくれた。
コバさんは脱げ脱げと笑っていた。
安らぐ居場所なんてないと思っていた。
でもここは、本当に私の居場所になったん
だと思えた。
楽しそうな雰囲気の中、松岡さんは皆と離
れひとりビールを呑んでいた。その様子が悩
んでいるようで気になってしょうがなかった。
いだろ?」
松岡さんがそう言って、くるみさんとコバ
さんは顔を見て意思疎通を図ったのか。
「いいんじゃねぇ。別にいてもいなくても変
わらないでしょ」
「コバ。はあ、全く。いいわよ。でもね、ビ
―ル呑んで暴れないでね」
「それは、おまえだろ?」
「はあ? 私はそんなことしません!」
「ふ―ん、まあ別にいいけど」
くるみさんとコバさんは、なんだかんだ仲
がいいのだな。
「よし、決まりだな。じゃあ陽琉行こうか」
松岡さんは私の手を引き、居間へと足を運
んだ。彼の手は温かくて、私の心を癒してく
れるようであった。
「な、なんですか」
「大丈夫か? 今日、ダメだったんだろう?
すまない。俺のせいだ」
田中さんから連絡をもらったのだろう。彼
のせいじゃないのに申し訳ないことをしたな
あと思った。
「いいえ。松岡さんのせいじゃありません。
私がまだまだだからです。次頑張ります」
笑顔で私は言ったら、彼はニコっと笑顔で
笑い返してくれた。そしたら、無理しないで、
頑張っていこうなと言ってから台所へ向かっ
た。
「陽和。陽琉になんかしてないでしょうねぇ」
「ひよっちならやりそう」
ふたりがそう言いながら、戸が閉まってい
た居間に入ってきた。
松岡さんは聞こえたのか、なんもないよと
言い、ビールやつまみを袋から出していた。
私はこの日は、最高に楽しかった。現実を
忘れるくらいに。コバさんの下手な歌。
みんなは、耳を塞ぎながらビ―ルを呑み続
けていた。すると、くるみさんは酔っ払って
きたのか、私のパンツを見ろ―と言いズボン
を脱ぎ始めた。幸い松岡さんが止めてくれた。
コバさんは脱げ脱げと笑っていた。
安らぐ居場所なんてないと思っていた。
でもここは、本当に私の居場所になったん
だと思えた。
楽しそうな雰囲気の中、松岡さんは皆と離
れひとりビールを呑んでいた。その様子が悩
んでいるようで気になってしょうがなかった。