陽菜:お家到ちゃーく!どうぞ入って。
帆高:おじゃましまーす。
帆高:あ、これお土産。
陽菜:なになに…。お、美味しそうなショートケーキ。
帆高:ここに初めて来た時にショートケーキをお土産にしたのを覚えてるかな。
帆高:陽菜さん、あの時すっごく美味しそうに食べてたなって思い出したんだ。
帆高:流石にまたローソンのじゃあって、ここに向かう途中にルミネで買って来た。
帆高:(ルミネに行ったのは、須賀さんの新オフィスと近いのもある…。)
帆高:(でも、それだけじゃない。あそこで買ったこの指輪を渡すので頭が一杯だったから、他に思い浮かばなかった…)。
陽菜:そういうの憶えているとこ、えらいよ。
帆高:喜んでもらえてよかったよ。(やっぱりお姉さん口調…)

陽菜:そう言えば、凪もそろそろ帰ってくる頃ね。

凪 :ただいまー。姉ちゃん。今日はいいサイズのチヌがいけたよ。
凪 :すぐに捌きたいから台所使うね。ん、あんたは…。
帆高:お久しぶり。センパイ。釣りとかするんだ。
凪 :帆高じゃないかー!生きてたのかー?
帆高:勝手に殺さないでよ。
陽菜:凪、帆高は来月大学入学でこっちで暮らすんだって。
凪 :へー。でも、これまで連絡無かったのに、いきなり今日?
陽菜:須賀さんが言うにはね。連絡するのが照れくさかった……
帆高:陽菜さん!
凪 :ははーん。
凪 :帆高、ちょっと、こっちへ来いよ。
帆高:あわわわ。
(台所の方に引っ張られる)
凪 :お前、まだ姉ちゃんのこと好きなんだろ?
凪 :答えなくていいよ。顔が既に答えてるから。
凪 :今チャンスだぞ。この前、彼氏と別れたばかりだし。
凪 :姉ちゃんは美人だから、ほっとくとすぐに予約が埋まる。躊躇は許されない。
凪 :アクションプランは俺が魚をおろしている間に考えておけよ。

陽菜:何話してるのー?
凪 :魚を見せてたんだ。帆高も釣りが好きみたいでさ。
帆高:俺は島の子だから、幼いころから釣り三昧だったんで気になって(汗)。
陽菜:そうなんだー。帆高も釣りするんだー。

(ピコン) ※LINEの着信音
陽菜:お、夏美さんだ。
夏美:『取材先から直帰 多分30分後には着きそう』
陽菜:『(*・∀・)ゞ了解』
(ピコン)
陽菜:今度は須賀さんだ。
圭介:『どうだった?帆高拾えた?』
陽菜:『( ^ω^)b』
圭介:『( ´∀`)b』
圭介:『アレやってくれた?』
陽菜:『(  ̄ー ̄)b』
圭介:『ありがとう それ見て帆高どんな反応だったか今度教えて』
圭介:『追伸:帆高のこと まだ夏美には伝えてない』
陽菜:『再会の感動マシマシですね♪』

陽菜:ご飯早めにしないと…。じゃ、買い物行くかー。
凪 :姉ちゃん、こいつの刺し身が有るから、それに合わせてお願いね。
凪 :後、ちっちゃい二匹で鯛めし炊いておくから。
陽菜:了解!
陽菜:(夏美さんと帆高、私がいない時に再会しても味気ないよね…)
陽菜:買い物、帆高も一緒に行く?
帆高:じゃ、行こうかな…。
陽菜:凪、留守番お願いね。後、夏美さん30分後に帰って来るみたい。
陽菜:ただ帰って来ても、帆高のこと内緒にしといてね。
凪 :ほーい。姉ちゃん。