瀧 :…申し遅れました。俺は立花瀧って言います。タチバナはN国党の党首と同じ字です。
瀧 :タキは、電気グルーヴのクスリで捕まった方と同じ字です(笑)。この4月から新社会人の22歳です。
三葉:私は三葉、宮水三葉って言います。齢は25です。3歳お姉さんみたいですね。
瀧 :ミヤミズ…。珍しい名字ですね。そういえば10年くらい前の彗星落下の際に奇跡の避難訓練で住民を救ったという町長がミヤミズって名前だったような…。
三葉:それ、私の父です。
瀧 :!本当ですか?じゃあ、あの時に家を失って…。
三葉:はい。もう、あそこには誰もいなくなって住民は散り散りになりました。
三葉:私は子供の頃、あの田舎町が嫌いで、都会へ出て行きたいとばかり思ってました。でも、あんな形で出て行くことになったのはちょっと残念でしたね。
瀧 :すみません。嫌なことを思い出させてしまって…。
瀧 :ちょっとこのまま話を続けちゃっていいのかなんですけど…。高校生の頃、糸守の風景写真に感銘を受けてスケッチしまくったことが有るんです。
瀧 :そのスケッチブックを持って飛騨地方を訪ねたことも有るんですよ。
瀧 :その時、糸守出身だって言うラーメン屋のオヤジにスケッチを見せたら痛く気に入ってくれて、お礼にって軽トラで糸守を案内してもらいまして…。
三葉:私の生まれ故郷にそんな風に関心を持ってくれている人がいるのは、とてもうれしいことです。(ニッコリ)
瀧 :いえ…。不謹慎かもしれないけど、その興味って廃墟へのあこがれみたいなものだったのかもしれません。だから褒められたものじゃないと思います。
瀧 :ただ、何ていうか…。廃墟のあこがれというより、さらに別の何か運命的な…。
三葉:運命的?
瀧 :何を言っているかわかりませんよね…。すみません。
三葉:運命…。そう言えば、私はなぜか彗星が糸守に落ちるって予感がしてたんです。実はさっき話に出た避難訓練指示って私が父に進言したんです。
瀧 :え?
三葉:なぜ、そんなオカルティックな予感だけで父を説得しに行ったのか自分でもよくわからないんですけど…。
三葉:そしたら父はなぜか聞き入れてくれて…。その理由が私の亡き母も昔同じことを言っていたからとか…。そんな話信じられます?
瀧 :なんかすごいですね。にわかには信じられないけど…。でも、実際そうだったんでしょう。霊感とかお強いんですか?
三葉:私の家は代々神社を継いでまして、幼いころから巫女をやってたからかもしれませんね。
瀧 :そうでしたね。当時の町長は元神主って記事をネットで見ましたし。