フサフサの尻尾。
ピクピクと動く耳。
彼の鼻が私の髪の匂いを嗅ぐ。
大きく鋭い爪で、優しくすくって、するりと私の髪を撫であげる。
良い香りだな。
この香り好きでしょ。シャンプー、変えたんだよ。
彼は、大きな身体で、優しく私を包み込む。
まるで、柔らかい毛布に包まれたような優しい気持ちになり、私は安心して目を閉じた。
ハっと目を覚ますといつもの見慣れた自分の部屋の天井。
(なんだ、夢か。。)
高校最後の夏休みにと、今日の昼間、友達と一緒に動物園で
見かけたあの狼の事が気になっていたからかもしれない。
あの鋭く尖った耳に、ギラリと光る眼。フサフサの毛並み。
(夢にしてはやけにリアルだったような。でも、カッコよかったな。)
と夢を思い出していると、遠くで狼の遠吠えが聞こえた気がした。
ピクピクと動く耳。
彼の鼻が私の髪の匂いを嗅ぐ。
大きく鋭い爪で、優しくすくって、するりと私の髪を撫であげる。
良い香りだな。
この香り好きでしょ。シャンプー、変えたんだよ。
彼は、大きな身体で、優しく私を包み込む。
まるで、柔らかい毛布に包まれたような優しい気持ちになり、私は安心して目を閉じた。
ハっと目を覚ますといつもの見慣れた自分の部屋の天井。
(なんだ、夢か。。)
高校最後の夏休みにと、今日の昼間、友達と一緒に動物園で
見かけたあの狼の事が気になっていたからかもしれない。
あの鋭く尖った耳に、ギラリと光る眼。フサフサの毛並み。
(夢にしてはやけにリアルだったような。でも、カッコよかったな。)
と夢を思い出していると、遠くで狼の遠吠えが聞こえた気がした。