場の雰囲気が落ち着いた後、八乙女さんが岡村から話しを聞いた。

 自分の大切な彼女が他の男子と密会してキスをした事にショックを受けオレに対する怒りが治らないと訴える岡村だ。

「天崎が悪いんじゃない。真夢の方から無理やり、キスを強要したって話しだ」

 八乙女さんはこう説明してくれたけど、岡村は信じてくれない。

「八乙女も同じ説明をするんだな?」

「ハァ?」

「(オレを指差して)コイツも同じような説明をしたんだけど」

「そうなんだ?」と八乙女さんはオレの顔をチラ見した。

「お前ら2人して、真夢のせいだと決めつけるのかよ? イイ加減な事を言うな!」