「佐野が間に入ってくれたから2人は仲直りしたんだよなー?」

「私はそんな! 大した事はしてないけどね!」

 彼氏から褒められて佐野嬢はカーッと顔を赤らめた。

 中井がオレに声をかけた。

「なあ天崎」

「うーん?」

 次、どれを歌おうかなーってオレはタブレットを操作していた。

「ランクを上げろよー」

 思わず操作の手を止める。

「ランクって?」

「仲良し同士から、恋人カップルにだよ」

「え?」

 ドキッとなったオレ。