「これでやっと天崎といっしょだね?」

 真夢はずっとオレの腕をつかみ傍に寄り添ったままだ。
 オレにとっては嬉しい気分だよね。

 でも半分、不安が残る。

「オレ、本田さんとの付き合いがあるんだけど」

「あんなヤツはほっとけよ」

「無視したらイイよ」

 八乙女さんも柳田さんもこう言うけど、不安はぬぐいキレない。

「真夢と又、付き合ってるって知ったら怒るよきっと」

 ここで真夢はスマホを取り出した。