「イイの…かな?」

「余計な事は考えない」と言って真夢はオレにギュッと抱きしめて来た。

 顔を寄せ愛のスキンシップをして来る。

 今の状況がキッカケでオレの心の中のモヤモヤが消えてしまった感覚を味わった。
 不安も心配も失せた気分だ。

「真夢」

「もうこれ以上、寂しい思いをさせないで」

 今の言葉にオレは、真夢を1人の女としてイメージした。
 これほどに心を寄せて来る真夢を目の当たりにするのは初めてかな?

 かつてのような隣の席の親しい女のコって言うレベルじゃなく、完全に恋人以上の深い存在って感じなのだ。